FLOWERS and MUSIC for WATER
TIMELESS BEAUTY
REFLECTIONS ON
THE WATER
FIORA ROSAはタイムレスなアートからのインスピレーションを受けて新しいクリエーションを行っています。ここでは音楽、中でも、心を美しくときめかせてくれる「水」がテーマの音楽からのインスピレーションでアレンジした花々を3つご紹介します。
1つ目は、ドビュッシーが1905年に作曲した「水の反映」。水面に反射する日の光がゆったりと揺らぎ移ろう様を音楽で表現した作品からは絵画的な美しさも感じられます。ギリシャ語で「水の器」という語源をもつハイドランジアが英名のアジサイをあしらって、グラデーションの色彩が美しい水が光を受けて、喜び、揺らめく様子を表現しました。
JEUX D'EAU
2つ目は、ラヴェルが1901年に作曲した「水の戯れ」。
太陽の光の動きや光の加減とともに、輝きを放ちながら変化する水の色彩。繊細に舞う美しい水と色彩を表現しようと試みたこの曲は楽譜冒頭に「水にくすぐられて微笑む河の神…」という言葉が添えられています。水が微笑むように、きらきらと繊細に動く美しさを、リキュウソウやスイトピーの軽やかな曲線が表現しています。
変幻自在な水のそのものの美しさは、1つの花の中に色彩のグラデーションをもつデルフィニウムやバラでも表現しています。
LES JEUX
D'EAUX A LA VILLA D'ESTE
3つ目はリストが1877年に作曲した「エステ荘の噴水」。前述の2つの作品に影響を与え、印象派的手法の先駆とも言われる歴史的な作品です。リストは超絶技巧と美貌で魅了するスターでしたが、晩年に聖職者となり、自らの魂を探し、磨き、紡いだ曲の1つです。
「未来という無限の王国に向けて、できるだけ遠く槍を投げる事だ」という名言を残したリスト。水を永遠の生命の源として表現した、その荘厳なスケールをアジサイで、時を超えて未来へ飛んでいくような輝きをデルフィニウムで表現しました。リストの心の美が未来へと永遠に輝きを放つことを、花々も心から祝福しています。