LANGUAGES of FLOWERS
TIMELESS BEAUTY
COLORFUL FLOWERS
FLORIOGRAPHY
カラフルな花々は、いつの時代も人々のピュアな心を思い出させてくれてるもの。色彩のコントラストが強い配色が流行した19世紀のヨーロッパ、ヴィクトリア朝の時代は、花への愛が高まり、フラワーアレンジメントが発達した時期でもありました。可愛らしい花の世界観が流行し、花を贈るときに花言葉を添える文化も盛り上がりました。
花言葉は、この時代の以前にも古くからあり、ギリシャ、ローマ時代の神話、聖書、中世の言葉、エリザベス朝の時代、トルコから伝わるセラム等といったさまざまな歴史的な起源がありますが、ヴィクトリア朝の時代に流行した花言葉は、とりわけ愛らしいインスピレーションのものが多く、ガイドブックや辞典が作られるほど人気でした。
COLORFUL ROSES
& LILAC
ヴィクトリア時代の花言葉は、花だけでなく、色によっても、さまざまな意味を持ちました。右のアレンジメントの中でご紹介すると、赤のバラは「高貴な情熱」、ピンクのバラは「幸福」、イエローのバラは「感謝」など。
アレンジの間からのぞいているライラックの花言葉は、「いつも情熱を胸に」。ヴィクトリア時代の人々は、短期間に美しい花々をつけ、かぐわしい香りで満たすライラックに、新しいロマンスや心のときめきを投影していました。
DELPHINIUM
デルフィニウムは広い空間の装花でも、華やかに彩ってくれる高さのある魅力的な花。
うつむいていても、この花を見ると、顔がおのずと空に向かうので、何かいいことがありそうな予感をもたらしてくれます。ヴィクトリア時代の花言葉は、喜びとともに水中から高くジャンプするイルカのイメージから、「おめでとうをあなたに」。大切な人を祝福する優しさに満ちています。
TIMELESS LOVE
花と花言葉。歴史を紐解くと、現代にいたるまで、世界中で、人々が愛らしい心をもって、自分の思いを花に託し伝えようと、花を選び、表現してきたことに、心温まります。