LANGUAGE of ROSES
EMBRACE ALL FORMS OF LOVE
BEAUTY of OLYMPICS
2024年のオリンピックの開催地はパリ。オリンピックと美の歴史を紐解きながら、FIORA ROSAが携わったパリオリンピック2024の美についてお伝えいたします。
近代オリンピックの起源は、古代ギリシアの人々の行動に着目したことに遡ります。古代ギリシャでは、普段は互いに憎み戦いあっていましたが、オリンピアの地でスポーツの祭典が開催される間だけは競争をやめ、「美にして善なること」を重んじ、身体的な美だけでなく、一人ひとりの心の美、平和を大切にしていたのです。
この祭典の持つ力を活用することを着想し、19世紀末、パリの会議の議決で、オリンピックの開催が決まったのでした。
そんな近代オリンピックの起源のあるパリでの開催は、2024年で3回目。前回は1924年と100年ぶりの開催となります。
BEAUTY of
OLYMPICS COIN
ちょうど100年にあたる記念すべき年を迎えるにあたり、美の象徴の1つとして発行されたのが『オリンピック・パラリンピック競技大会(パリ/2024)公式記念コイン』です。
発行はフランス国立造幣局(モネ・ド・パリ)。フランス国立造幣局は、864年に設立された世界最古の造幣局で、高い芸術性や独創性が世界的にも高く評価されています。FIORA ROSAでは、フランス大使館で開催されたパリオリンピック記念コイン プレス発表会及びレセプションにて、フラワーデコレーションを担当しました。
BEAUTY
ART & SPORTS
コインに描かれているパリの芸術の象徴であるルーブル美術館やオペラ座。実は芸術とオリンピックには歴史的に深い関わりがあります。
古代ギリシャでは、芸術とスポーツは密接に結びついており、肉体と精神の双方を磨くことが調和のある理想的な生き方とされていました。そこで、近代オリンピックの復興の際、古代オリンピックにならい、芸術競技がプログラムの1つとなったのです。その後1949年に、芸術競技の出場者のほとんどがプロでオリンピックのアマチュア性を反映していないとの議論の末、芸術競技は終わりを迎えますが、特に100年前の1924年のパリオリンピックでは大変盛り上がりました。
審査員には、ストラヴィンスキーなど著名な芸術家が参加し、大芸術祭では、フランス国内のさまざまな演奏者・演奏団体が出演。ドビュッシー 夜想曲「祭り」が演奏されるなど、祝祭のムードを高めていました。
MORE and PURE
CELEBRATION
パリ2024のビジュアル・アイデンティティの1つに「祝祭感」というキーワードがあります。
祝福と歓喜に溢れるイメージは幸福をあらわすピンクのバラが溢れるように、豊かなパリスタイルで、人々の純粋な心が集まる喜びに満ちて。
バラの間から見える可憐なブバリアの花々もパリの創造的な精神を盛り上げてくれる花です。「交流」「空想」「夢」「情熱」といった花言葉を持つブバリアは、沢山の園芸家達が長い研究の末に誕生させた花であり、クリエイティブでアーティスティックなエスプリに満ちています。
BEAUTY of DIVERSITY
「祝祭感」と並び「多様性」も大切なキーワードとされています。
オリンピックの公式ビジュアルイメージの色彩では、「多様性」が表現されていると言われています。
フランスの美の歴史を語る上で大切な言葉「アール・ド・ヴィーヴル」Art de Vivre
「人生はアート」「 自分らしく生きる 」
自分らしい美しさを 実現することは、人生を楽しむ エッセンス
「アール・ド・ヴィーヴル」や「多様性」の精神の中で、一人ひとりが個の在り方を大切に豊かに生きていくことこそが、未来への美しいストーリーを紡いでいくことに繋がると、多様な美や愛の象徴である花々もいつも教えてくれています。
多様な色彩や花々を愛で、芸術を愛する心を育む精神に満ちたパリから世界へ、さらなる多様な美のストーリーが広がっていくことが、とても楽しみです。